問いを設定する、という仕事

Softbankの地方創生インターン、TURE-TECH丹波が終了しました。
応募総数1500名のなかから選抜された29名が参加。廃校利用や高齢者コミュニティビジネス活性化等、丹波市の抱える5つのお題に対し、学生たちが1週間で情報収集し、議論し、課題解決のための市長提案するという、官民協働リーダーシップMICHIKARAの学生版です。
 
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http://ture-tech.com/
私は、このインターン期間に関しては、1度も丹波市には足を踏み入れていないのですが(笑)、数か月前に丹波に入り、このインターン実施のために「どういうお題を出すか」というところの事前設計と、具体化を担当させて頂きました。
要するに、「問い」の具体を決め、精緻化する役割です。
出されたお題は、高齢者のコミュニティビジネス活性化支援や、移住促進などの
地方都市の「生でリアル」な課題。取り組む皆さんのチャレンジは大きいものでした。
そんな中、TURE-TECH丹波が終了し、
学生の方々、行政の方々、社員の方々全員が本当に本気で取り組んだ結果、
5日間で素晴らしい成果が出た、というお話を聞くにつけ、
結局のところ、その場にいる人たちが本気になり始めると
いろいろな課題が解決していくということなんだな、と改めて思うわけです。

一方、そういう中で、変革屋の自分ができることがあるとしたら、今回のように、可能な限り事前に「問い」を精緻にすることで、短期間で変化を生む確率を極限まで高める、ということかもしれない。
そう強く感じました。

・今市にとって何が問題なのか。それはなぜか。
・その問題が今だ解決できていないのはなぜか。
・いつまでにどうしたいのか。それはなぜか
(=XXX年後にXXXをXXにしたい)。
・上記を踏まえて、何を提案してほしいのか。
・提案内容の制約条件や要勘案事項はなにか。
 
この問いが抽象的すぎたり、絞り込みが甘すぎたりすると、
「結局何をやりたいんでしたっけ?」
「そもそも、AとBとどっちの方向性?」
と、問いを理解することに時間がかかってしまい、手戻りがおきる。
 
この問いの設定が、解決するのに膨大な手間をかけないと無理なレベルに設定されてしまうと、1週間では結果がでない。
一方で問いのレベルが狭すぎると、
「いやそれは業者に発注すればよいのでは」ということになり、
学生さんたちのチャレンジにならないし、地域の方々との化学反応も起きない。
また、地域の方々のリアルとの接点や共創ができない問いだと、
そもそもこの座組みでやる価値がない。
最後提案を受け止められる方々が、「自分でやりたい」と思われて
実行されなければ、そもそもやる意味もない。
  
だからこそ、真剣に、
お題の具体をどこに的をあて、どこまで絞るか、
どういう視点で問いを出すと、すべての条件が満たされるかを
丹波市やソフトバンクの事務局の方々と、
喧々諤々議論しながらまる一日議論し、突き詰めていきます。
ちなみに自分が大事にしているポイントは3つ。
 1.本気でその問題に取り組む方々が、「何のために何の問題を解いているかについては、殆ど迷わない」形まで、問いを昇華させること。つまり、変革の目的、ステークホルダーの想い、制約条件、その他すべての状況を勘案したうえで、全員の頭に同じ映像がうかぶくらいに、言葉の定義を明確にすること。
2.最終的に誰がその解決策を担い、「実行」するのか、を想定したうえで問いを選択すること。
3.問いの答えを探すアプローチを想像したときに、その想定期間、巻き込まれる方々の強みや情報量、行動範囲、そして地域の方々との化学反応をシミュレーションしたうえで、解決策が見える可能性が高いと思える問いを選択すること。
 
結局、「変革屋」という、客観性の高い人間の役割は、この冷静に「問い」を磨いていくところに携わらせて頂くことが、
一番変化に貢献ができるのかもしれない。
後は地域の本気の方々、そして地域の方々を思い、本気で貢献しようという方々の「熱量」、そして化学反応を、とにかく邪魔しないようにする。
そういうことかもしれないなぁ。と改めて感じたのでした。
いやいや、これは、
生涯かけて精進ですね、、。

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