
自分の「リミッター」を外していく旅
「見ているすべての景色が変わる」─ ことの始まり
プライベートでも大きな変化があり、仕事の上でも何かしら悶々としていた数年前の春、ものすごく当たるという占い師のおばさんに、私の手相と星の巡りを観てもらいました。
「占いは良いことだけ信じよう」、というなんとなくの気持ちで行ってみたんだけれど、
その占い師のおばさんは、私の手を見るなり、
いきなり私の想像を絶する言葉を発したのです。
「貴方の人生は、これからものすごく大きく変わります。
うん、そうね。まるで見ているすべての景色が変わるようにね。」
そのときは、自分の前職の仕事を辞める気もなかったし、何か新しいことを始める心当たりもなかったので、へー、不思議なこと言うなあ・・・。くらいに思っていたのですが。
それからたった1年後。
ほんとうに今振り返るとビックリなんだけれど汗、
このおばさんの不思議な予言は、大当たりすることになるわけです。
それまで「すでに目の前にある選択肢のどれを選ぶか」で悩んでばかりいた自分が、
【人生かけてやりたいとと思える「自分自身のProfession(職業)」とは何か】、
という問いに、自分自身でとことん考えて答えを出したくて、
毎晩体育座りして泣きながら、数か月ほぼ仕事そっちのけで自分と向き合い続けたり。
仕事をするっていうのは、すでに誰かが作った組織に身を寄せることであり、
誰かが「期待する役割」をきちんと果たしていくことだ、と思いこんでいた自分が、
誰に頼まれた訳でもないのに、しかも決して若くもない30半ばの微妙な時期に
人の事業に口を出す経験はあっても、自分で事業立ち上げた経験なんかゼロの癖に、
「変化の波」=チェンジウェーブという会社を、たった一人で立ち上げたり。
エクセルとパワーポイントで「戦略」だの「分析」だのを語って、
なんとなく満足してきた自分が、
「この人の根っこはなんだろう?、どうしたらもっと突き抜けるだろう?」
という問いで頭を一杯にしながら、人間の奥底に想いを馳せて24時間365日を過ごすようになったり。
「人に好かれること」「人に認められること」をモノサシに生きてきた自分が、
「人の自己変化」を生み出すことだけにとことん拘るプロでありたい、
と迷いなく思えるようになって、
たとえ「彼女はメデューサらしいよ(=見ると石になる)」って言われてたとしても、
「いや、あの人は偉い人だから、もうちょっとやんわりと・・・」と多少思われたとしても、
人が躊躇するところや踏み込まない領域に切り込んでいくのが、
私の存在意義なのだ、と確信できるようになったり。
いや、しかし文字にすると、この自分の変化ってほんとに恥ずかしいくらい青臭いし、
ある意味良い子ちゃん的な綺麗ごとに見えなくもないなあ・・・汗。
昔の自分が「今の自分」を観たら、きっと腹の底ではそう思っていたと思う笑。
でも、「青臭い人生」を、綺麗ごとじゃなくって、
言い訳なしの200%の真剣勝負で「本当に生きてみる」ことから一切逃げなくなったこと。
これは、自分にとって、本当に大きな進化だったし、
結果それで、私はずいぶん楽に、迷いなく生きられるようになった。
占い師のおばさんの、「見ている景色がすべて変わった」という表現は、
ほんとに言いえて妙だなあ、と今振り返って思っています。
ことの始まりは、
「貴女の人生のビジョンは何ですか?」
という、私に投げかけられた、とてもシンプルだけど、
人生を変える影響力をもった問い。
何年もの間、多くの取り組みが不毛に終わっていた組織変革テーマについて、
たった数週間の間に、ほんの十数名の人々が、
ちょっとしたことで、まるで別人のように「自ら」音を立てて自己変容を遂げた瞬間。
それが組織全体に及ぼす爆発力・波及力と、将来に渡る持続性を目の当たりに体感したときの、心が震えるほどの衝撃と感動。
そして、
「この子のために、より良い未来を創りたい」と、本気で心から思わせてくれた、
小さな娘の誕生。
うーん、これってなんだろう。
わたし、どうしたいんだろう。
そんなことをグルグル考え続けていると、ひとつの結論にたどり着く訳です。
どうせ同じ人生を生きるなら、
本気で、自分の人生の多くを費やす仕事は、
確実により良い未来を創る仕事でありたい。
でも、お題目でも綺麗事でも、絵空事でもなく
「世の中」を変え、より良い未来を創りたいと思ったら、
自分も含めた、中に生きているひとりひとりの人間の、
とてもリアルで生々しい「内側の意識の在り様と、その変容」が
すべての出発点になる。
どうやったら一人ひとりの人のポテンシャルを引き出し、最大化し続けられるか。
誰もがもともと持っている「自ら変容する力」のスイッチを、どこまできちんと押せるか。
最初に誰がどう変わったら、ドミノ倒しのような変化のチェーンリアクションが起きるか。
例えば、自分が長い間かかわってきた「企業」という生き物の進化一つ取ったとしても、
そのときそのときの数字や事実に基づいて描かれた「筋のよい戦略」とか
理論的に考えられた「組織変革」を描くことよりも、
先の未来を大局的に見据えながらも、
組織の中の人ひとりひとりが潜在的に持っている「想い」と「力」を引き出すことに、
純粋に、でも「執念深く」こだわり、
それによって「目に見える内的な変化」を確実に起こし、
それらをきちんと編み上げて、大きな波にしていくことを「強かに企む」ほうが、
よっぽど近道で、早いんじゃないか。
数字だのデータだの、戦略だの組織だのっていうのは、
そのプロセスを仕掛けるときに使う
多彩なツールの一つに過ぎないと考えたほうがいいんじゃないか。
十数年以上社会人人生を続けてきたけれど
まるで「みているすべての景色が変わる」ように、
自分の世界観が大きく変わったのは、
ほんの数年前の、たった数か月間におきた出来事でした。
「リミッター」を外すメカニズムの解明 ─旅を始める理由
振り返って考えてみると、
自分もそうであったように(そしてきっと、今でもそうであるように)、
人には誰しもきっと、何等かのリミッターがはまっているんだと思うんです。
例えば、「やりたいこと、やるべきことがわからない」なんて言っては、次の一歩を考えることも、一段深く考えることもしないで諦める「思考停止」リミッター。
例えば、「世の中はこういうもんだ」という凝り固まった概念や枠組みに取らわれて、
そこから先に進めない「固定概念」リミッター。
例えば、「あの人たちと私は違う」なんていっては、一歩行動を起こすことや、チャレンジすることから逃げてしまう「自己否定リミッター」。
自分もそうだったけど、音をたてて変わって行く人をみていると本当に思う。
「人の成長や進化」の本質は、
何かスキルやノウハウを身に着けるとかそういうことではなくて、
実はそういう自分に嵌っているリミッターを、ひとつずつ解除して、
ある意味「自由」になっていくプロセスのことを
言うんじゃないかと。
人ひとりのリミッターが外れるときのエネルギーと影響力は、
これまで何度も何度も目撃しているんだけど、本当に大きい。
たった数週間でも、リミッターが外れると、人は見違えるように変わる。
まさに、不連続なイノベーションが起きるように。
そして、リミッターを外して邁進し続ける人には、「必要なスキル」と「チャンス」が、
後から当然のように追いかけてくる。
リミッターを外した人のエネルギーの放出量が大きければ大きいほど、
周りの人のリミッターをも一気に外していく。
それがチェーンリアクションのように繋がって、大きな化学反応が起きると、
新しいイノベーションが生まれたり、うねりになって
組織や社会の大きな変革に繋がっていく。
だから私は、
人の「リミッター」を解除するボタンを押して、「目に見える変化」をおこして、
組織や社会に変化を起こす「変革屋」でありたい。
人のリミッターが外れる瞬間が、どういうメカニズムで起きるのか。なぜ起きるのか。
それはどういう形でおきると、より広範囲に、持続的に波及するのか。
これが、私が生涯かけて徹底的に追及・探究し続けたいテーマ。
で、まずは、「変革屋」である自分自身が実際に見聞きしたこと、体験したこと、
読んだ本、接点をもった方々からインスパイアされたこと、
人の本質について考えたこと、感じたことなどを、
ブログで発信しながら、
自分なりの答えを言語化し、考えを進化させられたらいいなと。
あと、真面目な話、某大学の教授と本格的にこの「メカニズム解明」について共同研究を始めることにしたので、その進捗報告などもさせて頂きたいと思っています。
とはいえ、、、ホントのことを言うと、自分の中に残っている大きなリミッターに、
自分で気付いてしまったから、というのが一番大きいかな(笑)。
自分が一方的に発信することは自己満足にすぎない。
発信することだけでは、人の「リミッター」を解除することなんて、できないよ。とか。
仕事も子育ても目が回るくらい忙しくて、あっという間に一日が終わってしまうのに、
ブログで定期的に発信なんて到底ムリ。 とか。
なので、実はこのブログは、
私にまだまだハマっている巨大なリミッターのひとつひとつを、
自ら外していく旅路でもあります。
みなさんと一緒に、
まだまだ他にも沢山埋まっているだろう自分自身のリミッターを発見して解除したり、
人の奥深さを探究する旅に出られればと。
週1回くらいのペースで投稿したいと思っています、
どうぞよろしくお付き合いくださいませ。
3+1も、私のやくに立っていますし。
応援しております。